これがダチョウのパワーだ!!〜健康、美味、そしてエコロジー〜

最近テレビ、雑誌でも注目されているダチョウ。
ここではおもわず「へぇ〜」って言いたくなってしまうダチョウのパワーをご紹介します。

 驚異の生体パワー

■驚異の環境適応能力

アフリカ原産だから、寒いところでは育たないんだろうとお思いではありませんか?
そんなことはありません。零下30度を記録する北海道東北部でも元気に育っているんです。何と気温差70度でも生息が可能なのです。そもそもサバンナは昼夜の寒暖差が大きい気候であることから、このような強靭な環境適応能力が培われたのだろうと思われます。
ですから日本でも、既に10,000羽以上のダチョウが、南は沖縄から北は北海道まで、すべての都道府県の約400の農場で飼育されています。

■わずかの餌で、1年間で2m、100Kgに成長!

私達人間が大人の大きさになるのにかかる年数を思えば、まさに驚異的なスピードです。さらに、摂取した餌の消化効率が良いため、牛と比較すると、同量の肉を得るために必要な餌の量は、約1/4程度で済むのです。
アフリカのサバンナの環境で生きるために、食べた物は32〜35時間(鶏は3〜8時間)という長い時間をかけて、ゆっくりと完璧に消化する能力が発達し たのです。

■食糧危機の救世主

どんな地域にでも生息できる環境適応能力と、わずかの餌で急速に成長する能力に加え、1個1.5Kgの卵(鶏の卵25個分の重さ)を年に40〜60個以上も生む繁殖力を持っています。
世界的な人口増加率に比べ、穀物生産や漁獲高が伸び悩んでいる現在、ダチョウはまさに食糧危機の救世主となりうる生き物なのです。

 地球環境にやさしい生き物

■人間と競合しない飼料

ダチョウは草食動物です。人間が食べない牧草、野草、野菜くずなどを食べて成長します。人の食物(穀物)と競合しない飼料である上に、他の家畜と比べ、少ない餌の量ですぐに成長する、人と地球にやさしい生き物なのです。
豚や鶏が穀物を主たる飼料としていることはよく知られていますが、一般に草食と思われている牛も大量の穀物によって育てられています。しかも日本の場合、そのほとんどを輸入に頼っているのです。
世界には飢餓で苦しむ人たちがたくさん居るにもかかわらず、人が食べるものを家畜に与える事は、決して望ましいことではありません。だから今こそ、ダチョウの存在意義がクローズアップされているのです。

■糞尿の量が極端に少なく、土壌・水質を汚染しない

地球環境汚染の大きな原因の一つとして、家畜の糞尿による土壌・水質汚染が挙げられます。
ダチョウは消化効率が非常に良いため、糞尿の量がとても少ないという特色があります。しかも長い時間をかけて完全に消化するため、土壌・水質汚染物質の一つである未消化の窒素がほとんど含まれていないのです。
まさに「環境に優しい」生き物と言えるでしょう。

■メタンを出さない

地球温暖化をもたらす「温室効果」‥‥メタンは二酸化炭素と並んで、あるいはそれ以上に温室効果をもたらす原因です。驚いたことに、牛の「反芻」(牛のゲップ)によって発生する大量のメタンが、現在、世界的に問題視されています。
一方、ダチョウはメタンを出しません。人間の食物と競合しない「草」を食べ、そのほとんどを効率良く消化し、肉や革を我々に与えてくれる‥‥まさに現代における救世主のような生き物なのです。

■鳴かない、臭わない

糞尿は未消化窒素を含まないため臭いませんし、ダチョウには「鳴かない」という特性もあります。ですから、都市部、住宅地に近い場所でも、近隣に迷惑をかけることなく飼育することが可能です。
世界的な食糧危機という問題の解決に寄与するだけでなく、わが国日本にとって、農業と地域の活性化、食料自給率の向上、新たな産業と雇用機会の創出といった、無限の可能性をもたらす生き物なのです。

一つ興味深い話があります。
現代の日本からは想像がつきにくいことですが、明治時代の日本の代表的な輸出品目といえば「生糸」でした。日本は養蚕業が盛んな国だったのです。「おカイコ様」と呼ばれて大切にされた蚕の餌は「桑」ですが、今ではその桑畑もあまり見かけなくなりました。桑の収量は1反あたり年間3〜5トンで、これは牧草なみに高い収穫率なのですが、その桑が、なんとダチョウの餌として利用できる可能性があるのです。もし桑が、ダチョウの餌として利用できるのであれば、あの青々とした桑畑が再び日本のあちこちで見られるようになるかもしれません。ちょっと夢のある話だと思いませんか?

 ダチョウには捨てるところがない!

ダチョウには捨てるところがないと言っても過言ではありません。 すべての部位から良質な商品が産出されます。
生活資源としての利用範囲の広さは、まさに天からの恵みと言えるでしょう。

■ベジタブルミート

・・・ ヘルシーな高級食材として,世界各国で親しまれています。

■油脂製品

・・・気温差70℃でも生息可能なのは、体を保護する油が極めて良質だからです。

■皮革製品

・・・高級品の代名詞。耐久性と使い心地に優れた素材です。

■羽

・・・装飾用品として。また、ホコリを吸い寄せる不思議な力があり、自動車工場でも使用されています。

■卵

・・・大きな卵からも美味しい食品が。

■卵殻

・・・オブジェとして、また、ランプシェードなどの加工品は、芸術品としても高く評価されています。
さらに、海外では補助栄養食品の原料としても使用されています。

ダチョウのパワーが地球を救う!
まさにそんな生き物なのです